AI for Science
科学領域への、AIの橋渡し。
多様な分野の研究者・実務家と共同で、AIを用いた領域横断的な探究を進めています。
目的
AI for Science とは、AI を新しい観測装置として科学に持ち込み、これまで経験と主観に依存していた知識生産を、計量的で再現可能な手続きに置き換える営みである。Affectosphere Group は教育学・政治学・生態学・法律学をはじめ、文理を横断する領域の研究者と共同し、CAI研究で培った「人間判断の揺らぎをデータとして扱う技法」を、それぞれの分野の問いに持ち出している。
目標
分野をまたいで繰り返し現れるのは、LLM が「平均的にもっともらしい出力」を高い品質で生成する一方、分布の端——希少な議論、少数派の国、ロングテールの命名、領域固有の細則——を体系的に取り落とすという構造である。AI for Science は手法の応用ではなく、分野ごとに「何を任せられて、何を任せてはならないか」を見極める営みになっている。
Looking for partners
AIの支援を必要とされている方を探しています
研究テーマにAIを取り入れたい、データ分析を一緒に進めたい、 あるいは「自分の分野でもAIは活かせるのだろうか」と迷っている── そんな研究者・実務家の方々と共に取り組みたいと考えています。
分野は問いません。これまで文理を横断する多くの領域の方々と共同してきました。 手法選択・データ設計・モデル評価・倫理面での検討まで、 Affectosphere Group が培ってきた技法をもって一緒に並走します。
まずは下のフォームから、研究テーマや関心について自由にお書きください。
初回ミーティング
無料 (30分)
研究テーマや課題感をうかがい、 そもそも AI で扱える問いなのか、扱えるとしてどんなアプローチが考えられるかを、 一緒に検討する時間です。お互いの方向性を確認する場として、まずはお気軽にお声がけください。
継続的なご協力
研究費 + 人件費
初回MTG後、本格的に共同で進める場合は、 研究テーマ・難易度・期間・成果物に応じて、 研究費と人件費を実費ベースで頂戴いたします。 見積もりの目安は、初回MTG後に内容を整理してご提示します。
共同研究・AI 支援のお問い合わせ
送信内容は Affectosphere Group まで届きます。 初回MTGの日程調整等、改めてご連絡します。
Case studies
これまでの事例
Affectosphere Group がこれまで他分野の研究者と取り組んできた、 AI を用いた共同研究の簡単な紹介です。
AI を分析器として使うことは、分析器そのものの偏りという新しい妥当性問題を生む。だから AI for Science では、成果と同じくらい、評価の方法論そのものが研究対象になる。
教育学 × AI
生成AIは文章の品質を大きく押し上げる一方、主張の希少性は人間の約5分の1にとどまり、論の結合構造の分散を7割前後も奪う。ライティング評価は「うまく書けたか」から「他者と違う考え方ができているか」へ移るべきだと主張している。
政治学 × AI
20万件規模の日本語ツイートの感情分析と、国名を入れ替えたときに予測がどれだけ反転するかの計測から、LLM に埋め込まれた国家バイアスを定量化した。大規模学習コーパスを走査すると、その偏りが学習データの段階で既に入っていることも見える。
生態学 × AI
クモ 48,464 種の学名を対象に、語源の自動分類を LLM で評価した。形態や地理に由来する命名では人手に近い精度に達する一方、生態・行動や文化に由来する命名では大きく落ちる——どこまで任せられるかの境界が、そこに出る。
法律学 × AI
宅地建物取引士試験の過去10回分を解かせたところ、いずれのモデルも合格水準には届かなかった。完全な代替の段階にはないが、学習者支援や法務補助としては有望である、という線が引ける。
CAIで磨いた診断の技法を、社会的に意義のある問いへ持ち出す場であると同時に、領域の専門家との往復のなかでCAI側の方法論を鍛え直す場でもある。